様々な知識と細かな気付きが必要

看護師で、慢性疾患の患者を看護することに興味があるなら、慢性疾患のことをしっかりと把握することが大切です。

慢性疾患になりやすい人は、糖尿病や高脂血症、高血圧症などの生活習慣病を患っている人があげられます。こういった生活習慣病は、常日頃の生活態度が原因となり、発症することが多いです。そのために、看護師は食事や運動、喫煙や飲酒などの指導を行います。
また、慢性疾患の症状が進むと、寝たきりになったり、人工呼吸器などの医療機器を導入したりすることもあります。慢性疾患の患者を担当する場合には、医療機器の使い方についても学ぶ必要があるでしょう。さらに、喀痰吸引や静脈注射などの措置を行う場合もあります。慢性疾患の看護を希望しているならば、さまざまな医療技術を身につけておくことが求められます。

慢性疾患の専門外来を設置している医療機関は多くあります。集中的に治療を行うために、入院設備を設けているケースが大半を占めます。看護においては、1人の患者を複数の看護師が交代で看護します。
交代する際には、次の担当看護師に患者の容態を正確に伝えるために、細かく観察した内容をカルテに記入することがポイントです。血圧や脈拍だけではなく、顔色や食事の量などもチェックしておきましょう。
口腔ケアや褥瘡の観察なども行うので、看護師は患者の容態を把握しやすいといえます。もしも異変を感じた場合は、迅速に担当医師の指示を仰ぐことが肝心です。

慢性疾患の患者は、肺炎などの疾患を発症しやすいという特徴があります。重篤な症状に陥る前に、患者の容態を日頃から詳しく観察することが大事だといえるでしょう。