周りにも迷惑をかけてしまう病気

慢性疾患として有名な病気に糖尿病があります。糖尿病は体内の血糖値が高まり、血管と神経に悪影響をもたらす慢性疾患として多くの方がご存知ではないでしょうか。
慢性疾患は、生涯にわたって治療と自己管理を必要とします。健常者と同様に日々を過ごすためには、家族を含めた多くの方の協力が必要になるのです。

慢性疾患の代表格として知られる糖尿病は、体内のインスリンの働きが悪くなることにより発症します。食事制限を含め、日々の治療に気を付けておかなければ様々な合併症を発症する可能性もある病気です。
糖尿病にはインスリン注射を生涯にわたって必要とする1型と、インスリンコントロールが不要な2型が存在します。看護に携わる方は、患者さんの状態を意識した対処が必要になってきます。

糖尿病の治療には、食生活の見直しを行なう必要があります。食べ物の栄養バランスと、総摂取エネルギーを考慮した食事を取ることを意識することが、糖尿病患者には大切です。
要介護状態の高齢者が糖尿病を患っている場合には、過度の食事制限をしてしまうと、生命力自体が損なわれることにもなりかねません。慢性疾患に陥っている方の体力や年齢を意識した治療を心がけましょう。

慢性疾患を抱える患者は、精神も不安定になりがちです。
病気のことばかり意識しすぎるあまり、症状が悪化したり精神的な不調をきたしてしまわないためにも、看護に関わる方は、心の問題も含めた対応を行なうことが大事でしょう。